最近、非常にビックリしたのですが。

なんと、髪がストレートになるシャンプーやトリートメントがあるらしいのです。

正確に言えば「髪のうねりやクセをおさえるシャンプー&トリートメント」のことなのですが。

聞けば、けっこう前から販売されているみたいで、メーカーも製品もいろいろあります。

まさかシャンプーやトリートメントでストレートヘアーになれる時代になるなんて、夢のようですね。

って、そんなワケあるか~~い!

毛髪科学で言えば、ストレートにするにはセットで伸ばすか、縮毛矯正などのストレートパーマをあてるしかありません。

シャンプーやトリ―トメントだけで伸びるということはないのですが、よくよく製品を見たら「おさえる」「軽減する」「まとめる」などと書いています。伸びるとは書いていません。

なるほど…。あと「髪のうねり」や「くせ(くせ毛ではない)」というところもポイントですね。

言葉の揚げ足取りは置いておいて、では「おさえる」といった事は、どのような仕組みでそれを可能にしているのでしょうか。それを調べてみました。

シャンプーなどでストレートにする仕組み

複数のサイトをのぞいてみましたが、仕組みはどうやら次のような感じです。

  • 毛髪内部のバランス調整
  • コーティング

「毛髪内部のバランス調整」とは、水分や髪の成分(ケラチン)など毛髪内部のバランスが、ヘアダメージなどで悪くなっているため、髪がうねったり、クセが強くなったりする、という理由からするようです。

そのバランスを整えるために、保湿成分やタンパク質(加水分解ケラチンなど)が製品に配合されています。

「コーティング」は『キューティクルが損傷した部分は、空気中の水分を多く吸収し、それが髪がうねる原因の一つになる』ということからです。

余分の水分を吸収しないよう、キューティクル表面を整える目的で、コーティングする成分がふくまれいます。これには先程の保湿や補修成分を離れにくくする目的もあると思います。

要するにこれって、髪に水分やタンパク質などを入れて、コーティングで閉じこめる、ということですよね。

他にもいろいろ書いてあるもの(毛穴の汚れや、頭皮の老廃物など)もありますが、だいたいのクセやうねりをおさえる仕組みは上記のとおりです。

皮膜成分は調整が難しい

当サイトではシャンプーやトリートメントなどは、成分と使い方だと考えています。

どんなジャンプーも使い方が間違えれば髪や頭皮にとってマイナスになりますし、逆もしかりです。

今回の成分のように髪のキューティクルを保護したり、代わりにとなったりする成分、つまり皮膜のようになる成分は、あつかうのが難しいのです。

というのも、皮膜として働く成分は、優れたキューティクルの代用品となる成分なのです。これが入ったジャンプーやトリートメントは、髪の毛の風合いや仕上がり感がよくなります。

ですが、それが蓄積され厚くなりすぎると、髪のダメージの原因になることが多いのです。

おそらく、販売メーカ―の実験や検証ではうまく機能したのかもしれませんが、それを使う消費者全てが適切な量で毎回毎日使用するとも限りません。

特に今回の製品のコンセプトから考えると、購入し使われる方は髪がうねったり、髪にクセが強くて困っている人たちです。

「すればうねりが抑えられる」と聞けば、髪のうねりやクセがマシになるかと、毎日シャンプーやトリートメントをしっかりたっぷりしてしまうのが人の心理。

ですが、このような成分が多く入っているものを毎日となると、量次第では被膜が分厚くなります。

厚くなれば、せっかくの保湿・補修成分が浸透しにくくなるどころか、髪の毛自身が持つ水分調整(髪の呼吸)が、うまく機能しなくなる可能性が高まります。

つまり、かえって髪がダメージがひどくなる可能性があるのです。

シャンプーだけで、くせは伸びない

シャンプーやトリートメントの成分からみると、髪に保湿・補修成分をくっ付けて、それが逃げないようにコーティングすることで、髪のうねりやクセをおさえようとしています。

簡単に言えば「髪を柔らかくし、重たくして、重力で伸ばす」みたいな感じで、それを維持するため被膜で閉じ込めているような感じです。

なので、正確には髪がストレートになっているように見えるだけで、実際はストレートになっている訳ではありません

もちろん、それでうねりやクセがおさまるなら、それはそれで良いかもしれませんが、気になるのやはり被膜成分です。

と言うのも、こういったものは、どうしても被膜が厚くなりがちです。

髪のためには厚くならないようにしたほうが良いのですが、そうすると、うねりやクセがおさまりが弱くなる可能性が高くなる。

それにクセにも種類があります。大きく分けたら水にぬれたらクセが弱くてなるくせ毛と、ぬれても変わらない、またはぬれたらクセが強くなるくせ毛です。

この2つを同じアプローチで対策しても、どちらかは思ったほど効果が表れません。

もう一つ言えば、今回の理屈ではキューティクルなどにダメージから生じる髪のうねりやクセに対しての対処です。

逆に言えば、これらダメージがなくても、うねりやクセがある髪には直すところがないので効果がないということです。

それどころか、余分な成分が付くので、髪には逆に良くありません。

まとめ

このように、自身の髪質や使い方によっては、効果がないどころか、逆にダメージが増える可能性もあります

ストレートで求めている髪質は、真っすぐでもパサパサな髪ではなく、サラサラでまとまる髪です。その意味では被膜などの残留物質が髪に残っていると逆効果になることがあります。

週に何回かは使わないようにするなど、コーティングなどが厚くならないよう十分注意したいところです。

余談ですが、この話をしてくれた方は、この手のシャンプー&トリートメントを使っていました。

その方の髪は、ストレートとカラーでかなりのダメージ毛なのに、髪の毛の大部分が疎水性になっていて、水を弾き、すぐ乾燥する髪の毛になっていました。

髪の状態はバサバサで、まとまらない髪。新しく生えてきた髪の毛のクセによって、うねりもクセも出まくり。

その人は、そのシャンプーとトリートメントで、髪のストレートが維持できると思っていたようですが、髪の毛はかなり、ひどい状態になっていました。

このような事も実際に起こっていますので、商品選びと使い方は慎重に選びたい所です。