私たちが生きていくために必要な三大栄養素『糖質』『脂質』『たんぱく質』。

そのうちたんぱく質は、筋肉や骨・臓器・血液など私たちのカラダの元となる大事な栄養素です。

髪ももちろん、そのほとんどがたんぱく質。

なので薄毛改善やキレイな髪を育てるのに、その材料となるたんぱく質は必要不可欠です。

そこで今回は、そのたんぱく質についてのお話をしたいと思います。

現代人とたんぱく質

たんぱく質は基本的には、食の欧米化によって肉を多く食べる現代の日本人にとっては、不足することはないと言われていた栄養素。どちらかと言えば取りすぎに傾向でした。

ですが、近年の健康志向やダイエット(やせ型)志向、不規則不摂生な食事によって、摂取量が減少しているとのことです。

厚生労働省の国民栄養調査によると今のたんぱく質の摂取量の平均は、同じく厚生労働省が推奨する1日の量(成人男子60g、成人女性50g)を上回っています。

ですが標準偏差値の値から、推奨量を下回る人もおられることが分かります。

中央値が推奨量より上なので、まだ推奨量より多く食べている人のほうが多いのですが、不足している人もおられるのが現状のようです。

またこれは単純に平均的な推奨量です。実際は体重や運動などによって必要とする量も変化します

つまり健康やダイエットを気にしたり、好きなものばかり食べたり、または忙しくて食事が偏ってしまうなどといった理由で、たんぱく質不足になっている人が増えているとのことです。

まさに現代日本ならではの話ですね。

髪とたんぱく質

髪も大半がたんぱく質なので、不足すると髪をうまく作れなくなります。

髪が細く弱くなり、枝毛や切れ毛、場合によっては薄毛へとつながったりします。

また推奨量を取っていても油断は禁物。たんぱく質には『アミノ酸のおけ』という理論があります

たんぱく質は分解するとアミノ酸という最小単位となり、その状態で吸収し体内でさまざまな細胞に合成されるのですが、このアミノ酸は20種類あり、そのたんぱく質によって含有量に違いがあります。

そして体内で合成されるアミノ酸は、その作れる量がそろっていないと作れません。ひとつても少ないと、その少ない量のところまでしか作れないという話です。

例えば、髪のたんぱく質にはシステイン(シスチン)というアミノ酸の割合が多いのです。

つまり、一定の量のシステインがないと、髪のたんぱく質が不足し、髪の毛が十分に作れない、ということになるのです。

で、このシステインは同じアミノ酸のメチオニンから生合成して作れるのですが、このメチオニンは必須アミノ酸と呼ばれ、体内では作れないアミノ酸です。

また、髪の色(メラニン)と関係が深いチロシンを作れるフェニルアラニンも必須アミノ酸です。

またシステインやチロシン自体も準必須アミノ酸と呼ばれたりするのですが、これは成長の早い乳幼児期で不足しやすいので準必須アミノ酸と呼ばれたりします。ただしこれらも必須アミノ酸として扱われることも、あるとかないとか。

ただメチオニンやフェニルアラニンのように体内で作られないアミノ酸は他のものも合わせて9種類あり、これらは食べ物などから摂取するしかありません。そして、これらがひとつでも摂取量が少ないと、先ほど話したとおり体内で作られるたんぱく質の量が減るのです。

実際は「この成分が少ないから髪が作られない」といった単純な話ではないのですが、少なくとも作るべき材料が不足することで、髪が細くなったり薄毛になったりという髪のトラブルが生じるという話は聞いています。

まとめ

まとめますと、必須アミノ酸をふくむたんぱく質をバランスよくキチンと取らないと、髪のトラブルにつながるということです。

このような話は少し前の時代。食の欧米化による飽食の時代ならば問題は少ないという認識でした。

ですが、ここ最近は違います。健康志向ややせ型傾向、ビジネスやライフスタイルの変化、また飽食による食の選択肢の多さ、などなどの影響により…。

じつはたんぱく質が不足している人が増えている、という傾向が見受けられます。

髪を育てるには、髪を作るたんぱく質が十分あったほう絶対いい。

なので、日々の生活で必須アミノ酸をふくむたんぱく質が不足しないよう、バランスよく摂取することを心がけたいものです。

引用・参考URL
必須アミノ酸 - Wikipedia
あなたは大丈夫?今すぐ気を付けたい「タンパク質不足」
タンパク質の不足で起こる諸症状、その症状と対策とは | POWER PRODUCTION MAGAZINE(パワープロダクションマガジン)
第2回 「たんぱく質」って、何だろう?|知ってミルク|明治の食育|株式会社 明治