あなたの住んでいる町にもあると思うのですが、昔からある小さな理容店や美容店がありませんか?

主におじいさんやおばあさんがやっていて、お店も設備も古く、懐かしい感じの古い理美容店です。

このような理美容店の中には「お客さんが来ているか?」と思っていしまうほど静かなお店もあります。

現在、理美容店の競争は激しく、実際日々多くの店舗が閉鎖したりしているのですが

なぜか昔からある理美容店は、つぶれずに残り続けているお店がけっこうあります。

収入が多くあるようには見えないのですが、なぜか閉店したりしません。

不思議ですよね?どうしてでしょう?

この謎をひもとけば理美容業は、本当はもうかりやすい職業だということがご理解いただけます

では、どんなカラクリで長く営業し続けているのでしょうか。その仕組は次のようなものです。

仕入がほぼない

仕入とは、販売する製品を作るために業者などから購入する材料といったもののことです。

飲食店で言えば食材を仕入れて加工し、料理という商品に変えてお客様に提供しますが、この原材料となる食材、それと仕入れる時にかかる経費(運送費など)が仕入となります。

これが理美容店の場合では、ほぼありません。

なぜなら、提供するモノの大半が「技術」だからです。

正確に言えばパーマ液やカラー剤、お店で販売するためのヘアケア製品、あと技術を向上するための勉強や講習なども仕入と言えるのですが、基本的に売るのは技術です。なので材料費といった経費が発生しません。

極端な話、場所と道具さえあれば商売ができるのです。

これは理美容業の強みの一つでもあります。

廃棄(ロス)もほぼない

飲食店などでは材料を加工する際、どうしても野菜のヘタや皮といった料理に使えないものが出てきます。

つまり材料費にかかった費用をすべて製品(料理)に転化できる訳ではないのです。仕入の費用の内、何パーセントかは無駄になってしまうのです。

このように仕入れた材料を加工するときには、どうしても廃棄(ロス)が出てしまうことがあるのですが、理美容業ではその部分が限りなくゼロに近いのです。

たしかにパーマやカラーで失敗すると、その分の材料費がロスとなりますが、それ以外の大半は技術です。

技術自体の仕入はほぼゼロなので、そこから廃棄(ロス)が発生することはないのです。

現金払いである

今は Apple Pay といった電子マネーや、クレジットカードといった電子決算(キャッシュレス)が増え、日常的にも使う機会は多くなっているのです。

ですが、理美容店の支払いは、今でも現金で行われている所が非常に多いのです。

大きな商業施設に入っている店舗など昔よりは使える所は増えているとは思いますが、それでも、まだまだ現金での取引が理美容店では一般的だと思います。

現金取引の利点は言うまでもなく、その現金をすぐ使える点です。

このすぐ使えるというのは非常に強いのです。例えば、その日のうちに支払うものがあったとしても、その日に得た現金収入で払うことができます。

まとめ

要は経費が非常に少なくて済むのです。

特に地域に昔からある小さな理美容店は、店舗と住居が一緒になっている店舗兼住居が多いです。

店舗兼住居の場合、購入費等の借金は多く完済している場合が多いです。

また貸店舗であっても昔からある古い店舗で、賃料が安い場合も多いのです。

これらの場合、店舗や事業にかかる費用は実質光熱費や事業税といった税金だけです。

そして働いているのは1人や夫婦2人といった場合が多く、給料賃金といった人件費も発生しません。

これはつまり、来店したお客さんの売上のほとんどが利益となるのです。

夫婦二人なら常連のお客さんが一日に2、3人、週に3~4万ほど稼げれば十分暮らしていける、ということになります。

これが古くからある理美容店がつぶれずに生き残っている理由です。

逆に言えば、賃料や出店の際に借りたローン、スタッフの人件費などといった経費が多くある理美容店では、競争が激しい現代では経営が苦しい場合も多くあり、場合によっては閉店といったことになります。

これが「多くの理美容店が出店したり潰れたりしているのに、昔からある理美容店は潰れずに残り続けている理由」です。