「髪」と言う漢字の部首である「(ひょう、または『かみがしら・かみかんむり』)」は、左側の「镸」は「長」で「髪の長い人」のことを表し、右側の「彡」は毛髪などを記号的に表しています。

つまり、「髟」自体が「髪の毛」を表し、この部首の漢字は髪に関係した意味を持ちます。

この漢字が部首ということは、髪の他にも「髟」が部首の漢字があるということです。

調べたところ、パソコンで表示できるだけでも70個も髟部の漢字がありました。今回はその髟部の漢字をご紹介します。

髟部の漢字

実際の髟部の漢字は、調べて分かっただけでも、なんと357個もあるそうです。

その中で現在のパソコンで表示できる文字、つまり Unicode(ユニコード)で表示できる漢字(CJK統合漢字)で髟部の漢字は、「髟」を合わせて70個あります。

それらを表にまとめたものが、こちらです。

※お使いの環境によっては一部の漢字が表示されない場合があります。あらかじめご了承ください。

髟部の漢字 70個
髿

これらの漢字の多くは普段、使うことはまずないでしょう。ですが、一部は日常で使われるものもあります。

そんな髟部の漢字をいくつがご紹介します。

【髪】

皆さんご存じ「かみ」で、人の頭部に生える毛のことです。

髪の漢字の成り立ちは諸説あるのですが、詳しくはこちらのおはなしで話しています。

【鬆】

松の葉は重なっても隙間ができ、向こうがすけて見えます。髪のそれと同じよう一本一本バラバラで、重ねても向こうがすけてみえます。

これら二つの様相から、物体の中に空間ができている状態のものに使われます。

大根の芯などにできる「す(鬆)」や「骨粗鬆症(こつそしょうしょう)」などで使われる漢字です。

【髷】

「まげ」と読みます。「ちょんまげ(丁髷)」のことです。

髪の毛を束ね、曲げて結うところから来ています。

【鬘】

「かつら」または「かずら」と読みます。頭に装着するあの「カツラ」のことです。

もともとは古代の頭の装飾具として蔓草(かづらぐさ)を頭にかける風習があり、それが転じて頭に被る装飾具を「かつら」と呼ぶようになったと言われています。

【髭・髯・鬚】

全て「ひげ」と読みます。それぞれの漢字の違いは、ヒゲが生えている場所です。

  • くちひげ
  • ほほひげ
  • あごひげ

ただし、ただ単に「ひげ」を指す場合は主に「髭」を使います。

【鬣】

「たてがみ」と読みます。馬やライオンに生えてるものです。

鬣の下部の「巤」は獣(けもの)のことで、たてがみがある頭部と、足と尾のある形をかたどった漢字(象形文字)です。ちなみに「猟」の「鼡」は、「巤」の略字です。

【髣髴】

「ほうふつ」と読みます。「彷彿」と同じです。

「髣」は同じような髪の毛が並ぶさまを表しています。それが転じて「まぎらわしい、よく似ている」などの意味に使われます。

「髴」は髪の毛が入り乱れている様などの意味で、それが転じて「よく似ているさま、ぼんやりしているさま」などの意味を持ちます。

二つ合をわせて「よく似ていること」「ぼんやり見えること」という意味がある「髣髴(ほうふつ)」となります。

まとめ

今回は以上ですが、探せばまだまだ、いろいろあるかもしれません。

このように、髟が使われている漢字は、髪以外にもけっこうあります。中には漢字は知らなくても聞いたことがあるものも、あるかと思います。

漢字は「世界で一番歴史のある文字」とも言われています。

今回紹介した髟部の漢字も、とても長いし年月をかけて現在まで伝わったると思うと、なんだかとても感慨深い気持ちになります。