現在、発毛効果が科学的に認められている薬は「ミノキシジル」と「フィナステリド」や「デュタステリド」の抗男性ホルモン薬とがあります。

この内の抗男性ホルモン薬は、男性型脱毛症(AGA)に高い効果がありますが、加齢による老化のともなう脱毛には効果が薄いと言われています。

つまり、老化による脱毛は別の問題で、今までは加齢による自然現象の一つと考えられていたため、どうすることもできないと考えられていました。

同じように頭皮に傷などを追うと、その部分だけ毛髪が生えなくなります。そのような頭皮にも、これらの薬は効果がほとんどありません。

ですが最近、この年をとることや外傷などで髪の毛が成長しなくなる理由が、研究によって解明されたという話があるのです。

今回はその事についてのお話です。

加齢や傷で髪の毛が成長しなくなる理由

情報のソースはこちらです。

リンク:年をとると髪が成長しなくなる理由が判明。もしかしたらハゲが治せるようになるかも!?(米研究) : カラパイア

こちらの記事によりますと、鍵となるのが繊維芽細胞ヘッジホッグシグナル伝達経路と呼ばれるものです。

繊維芽細胞は、コラーゲンやヒアルロン酸といった真皮の成分を作り出す細胞。特にコラーゲンは皮膚や髪の形や強さに関係し、傷を治癒するプロセスにも関係しています。

ですが傷を治すときにコラーゲンが多く産生され、その影響により傷あとといった瘢痕はんこんなどとなり、髪が生えてこなくなったります。

一方、ヘッジホッグシグナル伝達経路は、細胞同士がコミュニケーションをとるために使われる経路です。

毛包が形成される子宮内の胎児では非常に活発なことが知られていますが、加齢や皮膚の損傷(傷)などで活動が低下するそうです。

研究によると、このヘッジホッグシグナル伝達経路を活性化させ、繊維芽細胞を刺激することで、傷を受けた皮膚でも、皮膚や毛包が再生することをマウスで確認できたそうです。

つまり、ヘッジホッグシグナル伝達経路を通じて繊維芽細胞を刺激すると、これまで傷が再生するときには見られなかった髪の再生が促されるということなのです。

現代医学ではケガやヤケドなどで髪が生えなくなってしまうと、元どおりに戻すことはまだできません。

今回の発見は、そうした傷を負った皮膚の髪を再生させる大きな前進でありますし、同時に、年をとった皮膚に対しても、発毛や維持といった期待が持てるものです。

まとめ

今まで男性型脱毛症に効果があるもの(抗男性ホルモン剤)以外で発毛効果が科学的に認められているものは「ミノキシジル」だけです。

「ミノキシジル」は血管拡張による血行増進や、毛乳頭細胞や毛母細胞の活性化と説明されているが、詳細は未だ分かっていません。頭皮に塗布すれば3分の2の人に発毛効果が現れると言われていますが、人によっては心拍数の上昇や足のむくみ、胃の痛みといった副作用が現れることがあります。

そして、フィナステリドなどの抗男性ホルモン剤同様、毛包(毛根)ないと効果が現れにくい、つまり傷や加齢による薄毛やハゲには効果は薄いのです。

今回の研究結果は、細胞間のコミュニケーションを活性化させることで毛包を再生させるという新しいアプローチです。

この方法を利用した発毛剤ができれば、今まで効果がないと言われてきた傷や加齢の薄毛に対して、期待値の高い発毛効果が望めます

まだまだ研究途中なので、実用化などはかなり先だと思いますが、こうして日進月歩、さまざまな研究が進んでおり、ひょっとしたら遠くない未来では薄毛やハゲで悩む人はいなくなるかもしれない、そんな希望を持てる内容の記事でした。