最近、グレイヘアが話題になっています。
グレイヘアとは白髪染めをやめ、自分本来の自然な髪、白髪を生かしてオシャレを楽しむ。
そんな白髪を持つ女性に「染めない」という選択肢を提案する、新しいライフスタイルとも言えるものです。
個人的には、グレイヘアが流行したり認知されたりするのは、どちらかと言えば良いかと思います。
髪は基本「何もしない」のが、髪の毛からしてみれば1番良い状態です。それを考えたら、変に白髪染めで傷めたりしないグレイヘアは、髪にとっては良いことのはずです。
まあ、ヘアカラー産業で見たら、市場縮小につながるのかも知れないのですが。
今回はそんな話をしたいと思います。
白髪染めは難しい
グレイヘアという考え方が出てきた背景には、「白髪染めの難しさ」というものもあると思います。
ここ十数年ほど前からドラッグストアやスーパーなどで売られている染毛剤。
けっこう広いスペースを取って売られていますので、売上がそこそこあるのだと思います。
ここらの薬剤を使えば、家でも簡単に白髪染めなどができます。いわゆる「ホームカラー」ですね。
実際、初めて染めたりしたときは、いい感じの色で、カンタンに染まると思います。
ですが、2回、3回と何回か染めていくうちに、こんな不満がでてきませんか?
- 最初のようにキレイに染まらない
- 根本と毛先の色が違う
- 髪がどんどん傷んでくる
などなど…。
なぜこのような状態になってくるかと言えば、実は、白髪染めは本来、高度な技術を必要とする技術だということが挙げられます。
「白髪染め」に限らずヘアカラー全般に言えるのですが、染まっていない髪(バージンヘア)に初めてヘアカラーを施すのは、意外とカンタンです。
ですが、その髪に2回、3回と続けてヘアカラーを施していくとなると、とたんに難しくなります。
特に白髪染めのリタッチ1は、プロの理美容師でも高い知識と技術を必要とするメニュー。
自分(セルフ)でも工夫しだいでは似たようなことはできるのですが、キレイにリタッチするのはほぼ無理。プロでもおそらく至難の業。
ホームカラーはそれらも考慮して、いろいろ薬剤が調合されていますので、ある程度はキレイに染まります。ですが、その多くはダメージをコーティング成分でごまかしているものもあったりと、なかなか理美容師泣かせのものです。
つまりプロでも難しい白髪染めが、セルフでするとなるとさらに難しい!
なので個人的にヘアカラーはセルフでせず、理美容師さんなど知識と技術を持った別の人に塗ってもらうことをオススメしています。
まとめ
このように自分で染めるには簡単ではない白髪染め。まして大半の人がホームカラーをセルフでしているとなれば、満足いく仕上がりをいつもキープするのはとても困難です。
それなのに頭皮にしみるのを我慢しながら、似合わない色になる白髪染めでマメに白髪を染める…。そりゃイヤになりますよね。
そんな不満の残る白髪染めに比べたら、キレイなグレイ色のヘアは、とても品があって、いい感じです。
グレイヘア自体は、実は昔からありまして、実際何人かはキレイなグレイヘアの女性を見たことはあります。
ですが、これも、なかなか難しい話でして。というのも、自分の髪がキレイなグレイ色の人って、そう多くはないのですよ。
これは、その人によって変わりますが、場合によっては色を調整する簡単なカラーをしたほうが良い人もおられるかもしれません。
それでも、白髪染めに抵抗がある人にとっては、よい傾向だと感じています。
既に染まった毛髪(既染毛または既染部)ではない新しく生えてきた髪(新生毛または新生部)を重点的に染めて、髪全体の色を合わせる方法。 ↩︎