シャンプーで問題とされるのが、残留物質です。
「シャンプーは髪を洗うためのもの、余分に残るものは不要!」としている所があるほどです。
シャンプー剤に洗剤(界面活性剤)以外のものが入っているのは現代では普通。特に庶民の味方、安価な市販のシャンプーには入っています。この部分は製造元の個性を発揮する所でもありますしね。
ということはですね、安価なシャンプーで被膜成分が付かないように工夫できたら、最高なのではないですかね?
ということを思いつき、思考実験だけでその方法を考えました。
まさに『机上の空論』です。お目汚しになるかもしれませんが、よろしけばご視聴ください。
空論その1
シャンプーは主に「洗浄成分+コンディショニング成分」でできています。
そして現在のシャンプーは、そのほとんどが「リンス効果弱めのリンスインシャンプー」だと言われています。このリンス効果、つまり髪をなめらかにするコンディショニング成分があることで、シャンプー中の髪を保護し、洗ったりすすいだりするときにおきる、髪のギシギシをおさえてくれます。
このコンディショニング成分は、おそらくリンスインシャンプーと同じ構造になっているはずです。つまり分子量が小さい洗浄成分(アニオン界面活性剤)と分子量の大きいコンディショニング成分(カチオン性ポリマーなど)が入っているのです。
これらは水に混ぜるまではお互いくっついてます。そして水に溶けると小さい洗浄成分が分離し髪の汚れを落とします。
そしてすすぐとき、小さい洗浄成分が先に流れ、残った大きいコンディショニング成分が髪にくっつき保護します。
このコンディショニング成分が髪に残り、残留するのです。よくすすげば大分減らせますが、このコンディショニング成分の吸着はけっこう強力です。シャンプー剤によってはそれなりに残る可能性もあります。
このコンディショニング成分は、すすぐ前ではあまり髪にくっついてないと思われます。小さい洗浄成分が活発に動き、くっつくのをジャマしているのです。
ということは…。
- コンディショニング成分が髪に付かないようにたっぷりの洗浄成分を用意しておく
- コンディショニング成分が付く前に流す
- 付いたものも流すため、しっかりすすぐ
これらがポイントとなります。
「1」はたっぷりのシャンプー剤を用意します。つまりあまり水で薄めず、濃い目のシャンプー剤で洗います。
「2」は一気に流すようにします。理想は大きめの水槽にドボンと頭(毛髪全部)を浸けることですが、現実的ではありません。強い水流と量のシャワーで一気に流してしまいます。
そして「3」の「しっかりすすぐ」です。
これらをおこなえば、髪の毛に残留物質が少なくなるかもしれません。あくまで空想ですが。
空論その2
実はもう一つ方法がらありまして、それは前項の逆で「少量ずつで、こまめ洗う」です。
こちらはシンプルに、髪に付く残留物質の絶対量を減らすという方法です。
髪の汚れは基本的にはお湯だけでも、ある程度は流せます。ただ時間が非常にかかるだけです。
ならばシャンプー剤は汚れを落とす補助的なものとし、残留しかねない成分も最小限の量とすることで、髪への残留を減らすという考え方です。
こちらも重要になるのは「すすぎ」です。理論上、少量とはいえコンディショニング成分は髪に吸着すると考えられます。それらが残らないよう、そして汚れもしっかり落とすように、しっかり十分すすぎます。
まとめ
以上のような感じです。おもしろいのは、どちらも結局、「しっかりすすぐ」というのが重要な点です。
これはあくまで思考しただけの話ですので、じっさいこのようにうまくいくとは思えません。シャンプー剤の成分によっても変わってくる話ですしね。
それでも、最終的にはどれも「よくすすぐ」というのが重要になりました。やはりシャンプーにおいてはよくすすぐことが重要なんだと思います。