髪は[前々回のキューティクル}(https://kaminoke.info/cuticle)や前回のコルテックス以外に、メデュラという組織が確認されています。

このメデュラは、髪の毛の中でしめる割合が0〜3%ほどと、わずかしかなく、しかも、この組織自体がいまいち何のためにあるのか、よく分かっていないのです。

なので、気にしなくてもよい部分かもしれませんが、髪の専門サイトとしては、髪の組織として確認できている分、是非とも書いておくべき組織です。

という訳で、今回はメデュラについてのお話です

メデュラの構造について簡単な解説

髪の毛の中心部分にありキューティクルやコルテックスとは違う構造をした組織を「メデュラ」と言います。

日本語では「毛髄質」など呼ぶこともあり、また「メジュラ」などと少しだけ違うニュアンスで呼ばれている場合もあります。

「メデュラ」は英語で、英単語では「medulla」と書き、medulla を訳すると正確には「髄質」という意味です。

髄質とは、ある器官で内層と外層とで構造や機能が違う場合、その内層の組織を表す言葉です。副腎髄質という風に使われています。

近年では毛表皮を「キューティクル」、毛皮質を「コルテックス」と呼ぶことが多くなり、それに伴い毛髄質も「メデュラ」と呼ばれることが多いよう思います。なので、当サイトでもこの部分のことを「メデュラ」という呼び方で統一します。

それでは、メデュラについてまとめたことをご紹介していきます以下に書いていきます。

髪の毛の中心部にある

鉛筆の芯や、のり巻きの具のように、髪の毛の中心部にあります。

髪の毛によってあったりなかったりする

メデュラは髪によって、とぎれとぎれで切れていたり、メデュラ自体がなかったりします。

色が濃くて太い髪、特に日本人を含むアジア系人種の髪の毛には、メデュラの存在が確認される確率が高いのですが、細い髪になれば確認することが難しくなり、確認されないものもあります。

また、「新生児の毛」や「うぶ毛」などでは、メデュラはほぼ確認できない、または、ないと言われています。

スポンジ状の場合がある

メデュラは、個々の細胞(非ケラチンタンパク)が髪の伸びる方向(縦)に、積み重なった状態になって存在しているそうです。

この細胞は、熱やパーマ・ヘアカラーなど何らかの刺激を受けると、ハチの巣やスポンジのようにたくさんの空洞を含む構造(多孔質構造)の細胞になるということが言われています。

また、最初からこのような多孔質構造や、網目状になったメデュラもあると言われています。

髪の光沢に影響を与えることがある

メデュラが多孔質構造の場合、空洞が多数あることで、光を四方八方に散乱して反射しまいます。

それにより髪の光の反射、つまり髪の光沢や輝きに影響を与えてしまいます。

空洞があるメデュラには断熱機能があるらしい

メデュラに空洞があると、そこに空気を含むので、体温の保存といった断熱効果があると考えられています。

現にシカやウサギの冬毛などは多孔質構造のメデュラの割合が多く、冬場の冷気による体温の低下を防ぐ役割があると言われています。

髪の膨潤・収縮用のスペースという可能性もある

適度に空間があるので、髪の毛が膨潤・収縮する際、その影響を和らげる緩和スペースだという話もあります。

色素がふくまれている場合もある

メデュラには、髪の毛の色素(メラニン顆粒かりゅう)がふくまれている場合があるそうです。

金属成分が他の部分より多くある

髪の毛は金属と結合しやすい特徴があります。これには有害物質や重金属といったものもあります。

これらの金属系の成分は、メデュラがある髪の場合、ヘアカラーなどが施されてない限りメデュラに多くの割合で金属成分が分布されていることが確認されています。

ただし髪の場合、金属成分が結合しやすい分、体外にある外部の金属成分も吸着しやすいそうです。

なので、確認された金属が、体内の金属が髪に含まれたものなのか、外部にあった金属が髪の毛に吸着したものか、その判断は非常に難しいそうです。

まとめ

これぐらいのことが、現在メデュラで分かっていることです。

実はメデュラに限らず、髪の毛のことは、まだ分かっていないことが、まだまだたくさんあります

ですが、科学技術の発展で、昔は分からなかったことがいろいろ分かってきています。

これかも新しい発見が増えていくことでしょう。とても楽しみですね。