髪はご存じのとおり、頭の皮膚、つまり頭皮の内側から生えています。

頭皮は平均して約2〜3mmの厚さがあるのですが、この薄いわずかな間に、髪の毛が生えて伸びる仕組みがあるということです。すごいですね。

この部分にある髪は、専門的にも一般的にも「毛根」という名称で呼ばれています。

同時に「毛包」という言葉もあります。こちらも皮膚から下の毛髪に関係した部分です。

これらの違いは何でしょう? 今回は「毛根」と「毛包」のお話です。

毛根とは「皮膚の中にある毛」のこと

髪が生えている皮膚で、その皮膚より下の髪の部分を「毛根」と言います。

自然に抜けた髪をよく見ると、下のほうが少しだけ丸くふくらんだ部分を毛根だと思っている人が多いのですが、医学的には、それも含めた皮膚より下の髪の毛全体のことを毛根と言います。

ちなみにその毛根以外の、皮膚の外にある髪の毛の部分を医学的には「毛幹」または「毛幹部」と呼びます。

「~部」とは、あるものを区別して分けたときの、その一区分のことです。毛根も毛根部と呼ぶことがあります。

毛根や毛根部と呼ばれる部分は、非常に曖昧で、次に紹介する毛包も合わせて毛根部と呼ぶことがあります。基本的には「毛根は皮膚内の毛」「毛幹は皮膚から出ている毛」と覚えておいたら良いでしょう。

毛包とは「毛根の周りにある組織」のこと

上記の毛根の周囲には、まるで毛根を包むように、皮膚の延長線のような組織が存在します。

この器官を「毛包」または「毛嚢(もうのう)」と呼びます。ちなみに毛嚢とは「毛嚢炎」などのように毛包の医学的な呼び方です。「のう」とは「ふくろ」のことです。

その言葉どおり、毛包は皮膚がくぼんだような感じの器官です。これが皮膚に対して基本的に斜めの角度になっています。髪に毛流やクセがあるのは、この毛包の角度が関係しています。

毛包の奥の部分では髪の元となる細胞がどんどん生産され、それらは毛包の中で髪や毛になっていきます。

つまり毛包とは、「毛根の周りにある毛に関係した組織」のことで、つまりは「毛を生産する器官」のことです。

また毛を作ること以外にも、水蒸気などの発散や、皮脂の分泌など、いずれも「体内から体外へと排出する」という機能を持っています。

まとめ

まとめますと、毛根とは皮膚内にある髪の毛のことで、その髪の毛の周りにある組織を毛包と言います。

毛根に毛包が含まれることがあるので、これらは混同しやすいのですが、このように大きな違いがあるのです。

これらの主な役割はズバリ「髪や毛を作ること」で、この薄い皮膚の間にあるこれら器官で、長く伸びる髪が作られています。