髪も日焼けする。この言葉をご存じでしょうか?

ネットの広がりとともに情報の広がりも大きくなったので、このご存じの方も多いと思われます。

上記のとおり、日光は肌だけでなく、髪にも影響をおよぼすのです。

その原因となるのが紫外線

特に夏場は、紫外線の量が多くなるので注意が必要です。

紫外線と髪と頭皮

紫外線は UV1とも言われ、肌ではシミやソバカス、皮膚の老化を進める要因だと言われています。

この紫外線は髪の毛にもダメージを与えます。これはさまざまな実験から実証されたいます。また肌に影響がありますので、とうぜん頭皮にもダメージが生じます

ただ、紫外線が髪の毛にダメージを与えるメカニズムは、現段階()では分かっていません。

紫外線を多く浴びた髪は、キューティクルに空洞化が生じ、強度低下やキューティクルがはがれ落ちるといったダメージが起こります。

リンク:毛髪の紫外線ダメージ 評価指標とダメージケア - J-Stage

また、毛髪を構成しているアミノを酸化させ、別の物質へと変化させます。

特に、髪の強度に関係している結合(シスチン結合)を切断・酸化させますので、髪の強度が大きく低下するばかりでなく、パーマや縮毛矯正がかかりにくくなる可能性もでてきます。

その他、髪の乾燥・手触り(表面の粗雑化)・色素や光沢への影響があり、またヘアカラーなどを施していると、ヘアカラーの色の変化(退色)を進める原因にもなります。

また9~10月頃の秋口は、髪の毛の自然脱毛が最も多い時期です。

一年を通して見ても6月頃から9~10月頃と脱毛量が多く、これは日射量との何らかの関係があるのではないかと言われています。

そもそも、強い紫外線は肌と同じように頭皮に乾燥や老化、炎症といった悪影響を及ぼしかねません。

なので量が多くなる夏場は、紫外線に対する注意を特に心がけたいところです。

髪の紫外線対策

髪はダメージを受けると、今のところ元に戻りません。トリートメンがあると思う方もおられますが、多くは一時的に成分を補ってごまかしているだけで、正確には元に戻していません。本当に修復できるトリートメンがあったとしても、修復にかかる手間を考えたら、ダメージを受けない事に越したことはありません。

どちらにしても髪のダメージを必要最小限で抑えるのが、美しく健やかな髪を維持する基本です。

なので紫外線対策も、今のところ「紫外線を出来るだけ浴びない」というのがダメージから逃れる基本となります。

日傘や帽子などで遮る

一番手っ取り早く、効果的なのは物理的に紫外線をふくむ日光を防ぐ、つまり髪を日光に当てないようにすることです。

つまり、日傘や帽子などで紫外線を防ぐのです。実はUV対策としては、この方法が一番オススメだったりします。

後で出てきますが保護剤などを使う方法とは違い、髪に特別何かを付けなくても良い方法です。髪は基本的には何も触らない・しないほうがダメージが少なくなるので、UVカットといった日焼け止め化粧品より髪の毛への影響がやさしいです。

ただ、日傘や帽子を持ち歩く煩わしさや、帽子なら服装との合う合わないがあり、けっこう面倒くさかったりします。

また室外プールや海水浴、スタンドやフェスなど混雑する所など、その場所や状況によっては日傘や帽子が適さない場面もあります。その場合、大きめのタオルなどを頭にかぶせる、などといった対処法もありますが、これらが出来ないシチュエーションもあるかと思います。

日焼け止めを使う

UVカットやサンスクリーン剤といった日焼け止め化粧品を使うことで、紫外線から髪を守ることもできます。

ただ、日焼け止め化粧品といってもいろいろあります。スプレータイプからジェル・クリームなどとさまざまです。

どのタイプを選ぶにしても、髪の毛に使う場合は「石けんで落とせる」や「子どもでも使える」といった水溶性のものが良いでしょう。

ウォータープルーフタイプなど汗でも落ちにくいものだと、髪の毛に余分な残留物を残す可能性があります。皮膚とは違い髪の毛は、このような成分が残留しやすく、シャンプーしても落ちにくい場合があるので注意が必要です。

ただ、落ちにくいものは持続性が高く、紫外線防止も強力に働くので、海やプールといった紫外線が強い場所での使用は良いかもしれません。

これは「受けたら戻らない」という髪の毛のダメージと比べたら、後でしっかり残留物を落とせばいい話なので。落ちにくくても日焼け止め化粧品を使ったほうが、受けるダメージがまだマシだという考えからです。

ちなみに紫外線(UVA・UVB)の防御力( PA・TPP や SPF )の測定法は、肌を使って測っていますので、髪の毛では勝手が違うかもしれません。なので、これら数値は過信せずに、マメに塗り直したほうが紫外線を防げると思います。

また、日焼け止めは塗ってから30分程度経たないと十分な効力を発揮しないそうです。必要になる直前に塗るのではなく、その少し前に塗ったほうがいいでしょう。

まとめ

以上が、髪の毛と紫外線についての話です。

特に夏の紫外線は強力です。なので対策はしっかりしたいところですね。

ところで、ネットではよく「髪は肌の5倍紫外線のダメージを受ける」と書いているところが多いのですが、この根拠が分かりません。

調べたところ「2(または 3)倍から5倍以上」と書いている記事があり、そこから「5倍」だけ取り出したのでしょう。

確かに髪は顔や肌より太陽に近い位置、つまり上部にあります。しかも、顔や肌とは違って前後左右、そして上という、あらゆる方向から紫外線を浴びやすい状態です。

なるほど、たしかに髪がある体の位置から考えたら、紫外線を浴びる量は多い。車や家の屋根が、紫外線で劣化しやすいのと同じ理屈ですね。

でもそれって、「一日中、太陽光を動かず浴びる」という条件下での話すよね。そんな状態、普通の人ではありえません。

たしかに髪の毛は頭皮を守る役割がありますから、顔や肌よりは太陽光からのダメージを受けやすいのかもしれません。

ですが、5倍やそれ以上は、それなりに条件がそろわないと、そこまでいかないと思うのです。

やはり「5倍」だけ抜き取って書くのは、注目を集めるために大げさに書いているのではないかと、考えているのです。


  1. UV とは「Ultra Violet」の略で、可視光線の「紫色の外側」という意味である「紫を超えた」という語から来ています。 ↩︎