蒸しタオルは寝癖直しでは定番中の定番アイテムで、これを使えば比較的かんたんに寝癖が直せると言われています。
ただし「蒸しタオルで寝癖は直せなかった」という声も耳にします。
本当のところは、どうなんでしょう? 効果があるのでしょうか、それともないのでしょうか?
実は蒸しタオルで寝癖を直すのには、ちょっとしたコツをつかまいといけないのです。
今回は「蒸しタオルで寝癖を直すこと」に重点を置き、蒸しタオルの作り方から、蒸しタオルを使った寝癖を直すコツなど、寝癖を直す一連の流れに沿って話していきたいと思います。
レンジで温めた蒸しタオルで、寝癖を直す方法
まず蒸しタオルを用意しなくてはいけませんが、蒸しタオル自体はタオルとレンジで簡単につくれます。
理美容店など専門的な所では消毒も兼ねて沸騰したお湯などで作るのですが、ヤケドの危険性があるので、ご家庭の場合ではオススメしかねます。
髪を適度にぬらす
まず蒸しタオルで寝ぐせを直す前に、寝ぐせ部分などに霧吹きなど使って、適度に髪をぬらしてください。
このように前もってぬらしておくことで簡単な癖を直せます。
またこれにより、蒸しタオルを直りにくい寝ぐせだけに焦点をしぼって使うことができます。
また、あらかじめ水分を含ませることで、蒸しタオルの効力を強める効果も期待できます。
タオルを準備する
蒸しタオルに使うタオルは、通常のフェイスタオル(一般的にタオルと呼ばれているタオル)で十分です。
ただ、厚手のものや吸水性の高いものほうが蒸しタオルとしての力も強く、寝癖が直る効果も期待できるのは事実です。ですが、そこまで気にしなくてもいいと思います。
ちなみに、今治のタオル職人と蒸しタオルの匠でもある理美容師が共同開発した蒸しタオル専用のタオルというものもが、あるそうです。
タオルをたたむ
タオルを蒸すため、適度にたたみます。たたみ方は、どのようにでもよいですが、後にどう使うかを考えてたたむと良いでしょう。
特に頭部に巻いて使う場合は、タオルを細長くたたんだ後、おしぼりのように丸るめておくと、蒸した後に広げて使いやすいのでオススメです。
タオルをぬらす
水分をふくませ、水滴が落ちない程度まで、軽くしぼります。
水分が多すぎると熱くなりすぎたり、頭に巻いたりした時に、水滴が落ちたり垂れたりする場合があります。
逆に固くしぼりすぎると、十分な水分を持てず、蒸しタオルのしての機能が弱まります。
こればっかりは実際に試してみて、最適な加減を見つけるしかありません。
個人的な感覚で言えば、「ギュ」と軽くしぼったときに、水がじわっとタオル表面には出ても水滴はほぼ落ちない、という程度がちょうどいいかと思います。
耐熱のラップがビニールで包む
湿らしたタオルをラップかビニール袋などに入れて密閉します。
別にタオルをそのまま温めてもよいのですが、ラップなどで包むことでニオいがタオルに移るなどといったことを防ぐことができます。
また、レンジ内に水蒸気が充満しないので、レンジの手入れがラクです。
それに取り出すときにヤケドしにくくなるという利点もあります。これらを考えると、ラップなどで包んで加熱したほうがよいでしょう。
包むものはラップで十分ですが、耐熱性のあるビニール袋でもかまいません。ビニールでファスナー付きのものなら便利ですし、再利用もできます。
レンジで加熱する
そのタオルをレンジに入れ、温めます。
加熱時間はレンジの種類やワット数、気温や水の温度、タオルのたたみ方などによっても変わってきますが、そんな難しく考えなくても30秒から1分程度で十分蒸しあがります。
あまり熱くしすぎるとヤケドの原因になるので注意しなくてはいけませんが、それ以外にも蒸しタオルの温度が高すぎると、逆にクセが取りにくい場合があります。
最適な温度は髪質の違いなど個人差があるのですが、蒸しタオルを持ったときに「熱っ!」と感じないぐらいの温かさで、感覚的に言えば「熱い」と「温かい」の境目あたりの温度が良いかと思います。
これぐらいの温度ならヤケドの心配もないので、ちょうどいいかもしれません。
寝癖にあてる
できた蒸しタオルをクセの部分にかぶせるように当てます。癖の範囲が広ければ、ターバンのように頭を包むように巻けば効果的です。
そしてそのまま2、3分ほどあてておきます。蒸しタオルは冷めてもかまいません。どちらかと言えば、冷める程度まで置いておいたほうが寝ぐせが取れやすいです。
温度を長時間キープしたい時、また冬場でタオルがすぐ冷めてしまう、なんて時には、蒸しタオルの上にもう一枚、乾燥したタオルをかぶせると保温力が高まります。
また、タオルの代わりにラップを巻いたり、ヘアキャップをかぶせたりしても良いでしょう。先程の乾燥タオルの上に使えばより効果的です。ちなみにヘアキャップ(トリートメントキャップ)は100均などでも売っています。
仕上げ
最後に蒸しタオルを取って終了です。
念をいれるなら蒸しタオルをとる前に、寝ぐせが付いている部分を蒸しタオルの上から「わしゃわしゃ」ともむと、さらに寝ぐせが直りやすくなります。
もし寝ぐせがまだ取れていなければ、再び蒸しタオルを作るなどして、もう一度チャレンジしてください。
まとめ
蒸しタオルを使った寝癖の直し方は以上です。
正直、自分にあったタオルの湿らし具合や、加温する温度、加温時間や蒸し時間など、最適な状態が見つかるまでは寝癖が直りにくい場合があります。
ですが、コツをつかめば、手軽に寝ぐせが直せることができます。何回かチャレンジして、自分に合った蒸しタオルを見つけると良いでしょう。
ちなみに、レンジを使わずに、お湯で蒸しタオルを作る場合は、次のようになります。
1 タオルをたたむ。 2 少し熱めのお湯を洗面器などにためてタオルを湿らす。またはタオルに直接かける。 3 タオルの温度を適度に下げ、軽くしぼる。 4 寝ぐせにあてる。
事前に髪をぬらすなど、細かい所はレンジの場合と同じです。
お湯で作る場合、お湯の温度が蒸しタオルにしたい温度で作り始めると、作っている間に温度が下がることが多く、蒸しタオルとしてのほしい温度から少しズレたりします。
なので、お湯の温度は、希望の温度より少し熱いほうが、失敗することが少ないです。
こちらの作り方は「蒸しタオルをラップで包む」などといったことが省かれる分、その手のめんどくささは減りますが、くれぐれもヤケドには気をつけてください。