シャンプーの後に付けるもので、髪の風合いや質感をよくする代表的なとのして『リンス』と『コンディショナー』があります。

ですがどちらも、よく似た効果です。正直、違いが分かりません。

それもそのはず、実はこれら2つの製品は、厳密に言えば違いはほぼありません

というのも、これら「リンス」や「コンディショナー」といった名称は、作っている会社が決めているのです。「この成分この役割なら、この名称」という明確な指標はないのです。

ちょっと口悪く言えば、製造者が勝手に決められるのです。同じように使うもので「リンス」と「コンディショナー」のように2つあるのは、そのためです。

では、まったく一緒なのかと言えば、そうではない場合もあります。「リンス」と「コンディショナー」は、言葉の意味から見れば違うからです。

コンディショナーは『調整剤』

まずコンディショナーですが、英単語では「conditioner」と書き、意味は「調整するモノ」です。つまり「調整剤」です。

これは洗髪の後、髪の状態をいい感じに調整するために使うモノという意味です。ですので海外では「hair conditioner」と呼ぶこともあります。

リンスは『すすぐ』

リンスは英単語で「rinse」と書き、意味は「すすぐ」です。これはリンスが開発された理由に関係しています。

シャンプー剤がなかった昔、洗髪に使われるのは石けんでした。ですが当時の石けんで髪を洗うと、石けんの成分と水中のカルシウムイオンなどの金属(ミネラル)成分と結合し、水に溶けない成分「金属石けん」となって髪にくっつき残ります。いわゆる「石けんカス」です。

これが髪に残ると、髪の毛の光沢がなくなり、触感も悪い、つまり洗い上がり(仕上がり)がとても悪くなります。

この問題を解決するのに最適だったのは「酸性の水溶液ですすぐ」という行為です。これで髪の風合いは元のように戻ります。これが「酸性リンス」と呼ばれるもので、これがリンスの元祖です。

そして時代が変わり、シャンプー剤が開発されました。これは石けんカスがでない画期的なものだったのですが、静電気など別の理由で髪にいろいろな問題が生じたのです。

その解決策として作られたのが調整剤です。その当時、石けんの後に使われていた酸性リンスに習い、リンス(クリームリンス)として販売されました。これが製品としてのリンスの元祖です。

つまり行為としておこなわれていた名称が、いつしか商品の名称として定着したのが「リンス」です。

現在のリンス

このような経緯があるのですが、これは日本での話です。海外ではあまり頭髪用仕上がり調整剤=リンスとは言いません。それもそのはずリンス(rinse)とは英語圏では「すすぐ」という意味ですからなね。商品の名称としてはおかしい。

海外の多くの調整剤はやはり「調整」という意味のコンディショナーが主流です。ですので近年では日本のグローバル化などで、この調整剤のことを「リンス」とは呼ばず「コンディショナー」としている会社がほとんどです。

それでもリンスがなくなった分けではありません。次のような製品には「リンス」という名称を付けている会社があります。

石けんシャンプーの後に使う『リンス』

石けんや、石けんの成分を液体シャンプーにした「石けんシャンプー」で頭髪を洗うと、やはり金属石けん(石けんカス)などができてしまい、髪の仕上がりがよくないことがあります。

このような製品を販売している会社では、髪の仕上がり調整用として、リンスという名称で販売していことがあります。

これは伝統的に「洗髪で石けんの後におこなうものはリンス」というのがあるのと、「従来のよくある市販のコンディショナーとは違う」という意味もあると思います。

カラーリンス

洗髪後に付けることで徐々に髪の毛を染めていく液剤は、「カラーリンス」という名称がよく使われています。

これは、この染毛剤を使う年代が、リンスになれ親しんだ層が多いのと、発音の感じが良いのが理由だと思われます。

ちなみに「カラーコンディショナー」というのも、もちろんあります。やはりこういう名称は、作る側次第ですね。

まとめ

まとめますと、リンスとコンディショナーは言葉の意味から見たら違いはありまが、製品としての違いはあまりありません。製造者側が自由に決められますので、違いがあるとすればそれは、メーカーのコンセプトの違いです。

これらは、その時、その次代、その歴史から作る側が決定し、また変わったりします。ひょっとしたら今後、また変わったりするかもしれません。

ちなみに一般では、リンスという名称は今でも多くの人が使っています。これは「リンス」という言葉が覚えやすく、文字数や発音から見ても言いやすく使いやすいからだと思います。たしかにコンディショナーよりは使いやすいですね。