現在、育毛剤はたくさん販売されていて、どれを選べばいいか分かりにくくなっています。

そんなときはインターネットが便利なのですが、紹介しているの育毛剤は順位が違うだけで、同じようなものばかり。

なら、それらが人気なのかと購入を考えている皆さん、ちょっと待ってください。

そこにはなぜか、リアップなどの男性型脱毛症(AGA)診療ガイドラインに載っている成分を配合した育毛剤が、ほぼ出てきません。それは、おかしいのです。

現在、皮膚科専門医が検討して公開しているこのガイドラインは、日本で一番信頼度が高い診療ガイドラインと言えます。

ここで紹介されている成分が入っている育毛剤が、効果が低いことはとても考えにくいのです。

そこで今回は、男性型脱毛症(AGA)診療ガイドラインに書かれている成分を配合した育毛剤で、医師の診断や処方箋(せん)が必要ない、市販(一般用医薬品)の育毛剤をご紹介したいと思います。

ミノキシジル

  • ガイドライン推奨レベル:A(行うよう強く勧める)
  • 配合製品:リアップ(大正製薬)など

AGA治療でフィナステリド(プロペシア)と並ぶ有名な成分です。

毛髪成長のメカニズムについては「毛包に直接作用し、細胞の増殖やタンパク質の合成を促進することで発毛させる」というタイプで、髪の成長を促進するタイプですが、詳しいメカニズムは未だ分かっていません。

ただ、臨床試験の結果では高い育毛効果が現れています。詳しくは製品のホームページにも書かれています。

リンク:(リアップX5プラスの発毛効果データ | 大正製薬)[http://www.taisho.co.jp/riup/riupx5/data/]

日本では「リアップ」として大正製薬から販売されていたす。

さらに最近では、スカルプシャンプーで有名なスカルプDからも、ミノキシジル配合の育毛剤「メディカルミノキ 5」が販売されました。

これからも、このような製品は増えていくかもしれません。

アデノシン

  • ガイドライン推奨レベル:男性 B(行うよう勧める)             女性 C1(行ってもよい)
  • 配合製品:アデノゲン(資生堂)

アデノシンは、人の体内にもある成分で、生体内で重要な役割を持っています。

この成分は発毛促進因子(FGF-7)を産生すると言われています。つまり、発毛促進因子を増やすことで、発毛を阻害する因子(TGF-β1)に負けないよう髪の成長を促進する効果が期待できます。

この成分がふくまれている育毛剤としては資生堂の「アデノゲン」が有名です。

カルプロニウム塩化物

  • ガイドライン推奨レベル:C1(行ってもよい)
  • 配合製品:カロヤン(第一三共ヘルスケア)

カルプロニウム塩化物は、血管を拡張して血行を増進させる効果があります。

血行を良くするこことで、他の成分との相乗効果にょり、髪の成長を促進するというメカニズムです。

この成分がふくまれている育毛剤は、第一三共ヘルスケアの「カロヤン」があります。

製品は、脂性肌や乾燥肌といった肌の違いなどの合わせて複数の種類が販売されています。

こちらは脂性肌の方におすすめのものです。

t - フラバノン

  • ガイドライン推奨レベル:C1(行ってもよい)
  • 配合製品:サクセス(花王)

t -フラバノン(トランス-3,4’-ジメチル-3-ヒドロキシフラバノン)は、発毛を阻害する因子 TGF-β の活性化を抑制する効果があると言われています。

育毛剤としては、花王「サクセス」の育毛剤にふくまれています。

「サクセス」はブランド化されていて、シャンプーやスタイリング剤などがあります。

その中でも、t -フラバノンが多く配合されているのは、育毛剤のシリーズです。

サイトプリン・ペンタデカン

  • ガイドライン推奨レベル:C1(行ってもよい)
  • 配合製品:毛髪力(ライオン)

男性型脱毛症を発症している部分では「エフリン」と「BMP(Bone Morphogenic Protein =骨形成因子)」という2つのタンパク質が減少しています。

サイトプリン(6-ベンジルアミノプリン)は、この減少した2つのタンパク質の生成を促し、髪の毛の成長を促進する「発毛促進シグナル」を増幅させる効果が期待できます。

またペンタデカン(ペンタデカン酸グリセリド)は、髪の毛の合成に必要なエネルギーを供給してくれます。

この2つの成分が入っている育毛剤は、ライオンの「毛髪力」のシリーズです。

まとめ

以上が、男性型脱毛症診療ガイドラインに載っている成分を配合している市販の育毛剤です

結局これだけしかありません。これを多いか少ないかは個人によりますが、けっして多いとは言えない数ですよね。

あと、推奨レベル【C1】には「ケトコナゾール」があり、ガイドラインの臨床試験データでは、ケトコナゾールが2%配合されたシャンプーが使われています。

ですが、このケトコナゾールが配合されたシャンプーは日本では販売されいません。

現状では輸入でしか入手できませんが、この商品を個人輸入して使用する場合は、下記のリンクにあるように、ちょっとややこしいのです。

リンク:医薬品等の個人輸入について |厚生労働省

しないほうがよい、とまでは言いませんが、上記リンク先をよく読んで、個人の判断でお願いいたします。

※参考・引用記事
男性型脱毛症および女性型脱毛症の診療ガイドライン(2017年版)