髪のダメージの悩みは古今東西、いつでも尽きません。

その悩み解消するのに有効なもののひとつとして、そのダメージの原因を知ることは、とても有効です。

今回は髪の毛のダメージとなる原因について、簡単に、それでいて細かく話したいと思います。[^1]

物理的なダメージ

髪の毛のダメージの原因となるものを簡単に分けると、「物理的なダメージ」と「化学的なダメージ」の2つに分けられます。ただし、これらは便宜上分けたものです。正確な意味としては違うことがあるのをご了承ください。

「物理的なダメージ」とは、簡単に言ってしまえば自然にあるもの、おこるものです。物を動かしたり、支えたり、形を変えるような力や、熱や紫外線といった自然の力でおこるものです。

摩擦

日常的にコツコツたまっていくダメージで、日頃受けるダメージとしては、1番影響しているものです。

髪の毛が何かと何度もこすれることで受けるダメージで、過度なブラッシング、ゴシゴシこするシャンプーや、ゴシゴシ髪を拭くタオル、寝ている時におこる布団や枕との摩擦、細かくいえば風で髪がなびいても摩擦がおこります。

摩擦はおこらないようにするのが難しいものがあり、ある程度はしょうがな部分があります。髪の毛も、ある程度の摩擦を受けても大丈夫な構造をしています。

ですが、「過度なブラッシング」や「ゴシゴシ髪を拭くタオル」といった強い摩擦には、髪はあまり強くありません。

これらが少ない回数なら、髪のダメージは表れませんが、これを毎日のように与え続けていますと、ダメージになって表れることがあります。

紫外線

知らない間に受けているダメージの中には、日光の紫外線があります。髪は頭部を紫外線から守る役割がありますので、守るということは頭部の代わりにダメージを受けているのです。

紫外線は髪の毛の細胞のさまざまな部分を酸化させ、別のものに変化させてしまいます。

ダメージとしては強度の低下や手ざわりや光沢などに影響を与えると言われています。残念なことに、そのダメージを与える仕組みなど、詳しいことはまだ分かってはいません。

引っぱりや、ねじりなど(機械刺激)

髪の毛の強度をこえる力で引っぱったり、ねじったりすると、見た目は以前とさほど変わっていなくても、髪の内部の構造がダメージを受けていることもあります。

こういうのは「機械刺激」または「機械的な刺激(または機械的な力)」などと言うこともあります。簡単に言えば物理的な力による変形のことです。

引っ張りやねじりは日頃おきないように感じますが、髪がもつれたときのひっかりや、寝ているとき、編み込みといったヘアセットなどでダメージが蓄積されることがあります。

乾燥

髪の毛には適度な水分が必要で、この水分によって髪はうるおいやしなやかさを持てています。逆に乾燥してしまうと、ゆでる前のパスタのように硬く折れやすくなります。つまり、外から受ける刺激(力)に弱くなります。

この乾燥の原因となるのは主にドライヤーです。適度なドライヤーは髪のとって良いことづくめですが、過度なドライヤー、つまり乾かしすぎ(オーバードライ)はよくありません。

また季節のよる乾燥、例えば冬場の乾燥した空気は、髪の毛を乾燥させるだけでなく、静電気も発生しやすくなります。

静電気による髪への影響は、はっきりしたことは分かりません。「キューティクルがはがれる」などいった話を聞いたりします。

それらの是非は分からないのですが、静電気は髪のもつれや、からまりの原因になることがあります。それらも髪のダメージにつながるおそれがあります。

熱変性

髪は熱に強い構造をしていますが、それでも髪の細胞が耐えられないほどの高い熱は、髪の毛の細胞(タンパク質)に変化をあたえ、硬い別の物質へと変化させます。

これは熱変性と呼ばれるもので、ものすごく簡単に言えば、卵の白身がゆでたり焼いたら固まるあの現象のことです。

日常生活で髪が変性をおこすほど熱せられることは、よほどのことがない限り、ありえないのですが、それでも高温のドライヤーで長時間おなじ所をあてたり、セットアイロンを高い温度で使ったりすると、髪に熱変性した部分が少しずつ増えていくことがあります。

化学的なダメージ

これら物理的なもの以外では、化学的なもの、つまり薬などによって髪の質や状態が変わってしまうことがあります。

代表的なものは理美容店でおこなうパーマやカラーです。つまり「化学的なダメージ」とは、何らかの薬剤や製品によって髪の毛がダメージを受けることをいいます。

シャンプーやリンス・コンディショナー、トリートメントなど、ヘアケア製品によるもの

きれいな髪の毛を維持するのにかかせないのがシャンプーやリンス・コンディショナー、そしてトリートメントなどです。ですが、これらが髪のダメージにつながることがあります。

シャンプーに関しては質の悪いものではダメージを受ける、などという話を聞いたことがあるとは思います。ですが、リンスやコンディショナー、トリートメントなどでも、髪の毛に余分な皮膜が残留するなど、ダメージにつながる話を聞いています。

これらは使い方の話で、使い方を間違えばダメージを蓄積してしまいます。その逆に適切に使えば、髪のダメージを軽減する手助けをしてくれます。

パーマやヘアカラーなど、理美容室でおこなうもの

カールヤウエーブをかけるパーマーや、まっすぐストレートにする縮毛矯正。髪を染めるヘアカラーなどは、どうしても何をしても髪の毛にダメージを与えます。髪の毛の細胞に化学的な変化をあたえますので、ダメージがまったくないというのは考えられません。

これらはやはり、髪の最も大きいダメージを与える行為だといえます。

ただしダメージを、かなりおさえることも可能です。これは理美容店の知識や技術や経験、つまり理容師さん美容師さんの腕次第です。

酸やアルカリなど

先程の話のパーマやカラーなどに深く関わってきますが、髪の毛はアルカリ性や、強い酸性に傾くと良くありません。

髪の毛は弱酸性(pH4.5~5.5ほど)の状態が1番安定します。それが弱酸性から離れれば、髪の結合がゆるみダメージを受けやすくなり、さらにひどくなれば元にもどらなくなるほどのダメージを受けます。

ただし、そのような酸やアルカリによって生じるダメージは、かなり強い酸性のものか、かなり強いアルカリ性のものに触れないかぎり、おこりません。

軽いものなら髪の結合がゆるくなる程度です。ですが、この状態は髪が弱くなっている状態。日頃は大丈夫な熱や紫外線でも、ダメージを受けやすくなります。

分かりやすいもので言えば海です。海の水は弱アルカリ性で、髪がダメージを受けやすいことは有名です。

まとめ

ちなみに熱変性や紫外線によるダメージは、髪の細胞を別のものに変化させるという「化学変化」なので、化学的なダメージだとも言えます。これら「物理的」と「化学的」は筆者が勝手に分けたもので、この辺りは大目に見ていただけたら幸いです。

さらにいえば、髪のダメージの原因は一つでない場合があります。どちらかと言えば、複数あるほうが多いのです。

この中で理美容室のメニューを除けば、日頃の生活のちょっとしたことの積み重ねが多く関係しています。

つまり、日頃のちょっとしたことを改善するだけでも、髪のダメージはずいぶん変わってくるのです。

髪の毛は原則、ダメージを受けると戻る手段がありません。髪をダメージから守るには、毎日のちょっとしたことを意識することが重要になってきます。