シャンプー前にブラッシング。
シャンプー法などで、すると良いと言われているものです。
ブラッシングとはブラシで髪を解かすこと。中には櫛で解くコーミングだったりしますが、意味は同じです。
シャンプー前にブラッシングするメリットとして、次のものが挙げられます。
- 髪の絡まりや、もつれをとる
- 髪にある抜け毛やホコリをとる
- 髪や頭皮の汚れを浮かす
- 頭皮をマッサージする効果がある
- 皮脂を毛先までいきわたらせる
ブラッシングで髪の絡みやもつれが取れるのはもちろんですし、抜け毛やホコリなども落ちます。あと、根元や毛穴の汚れを浮かして落としやすくする効果があるとか、頭皮をマッサージする副次的効果、さらには髪の根本にたまっている皮脂を毛先まで行き渡らせ、その保護膜で毛先を守り、シャンプー時におこるダメージを軽減させるという効果もあるらしいのです。
このブラッシングの効果ですが、中にはまったく意味がない、「しなくてもいい」という意見もあります。
ほんとはどっちなのか、気になりませんか?。
今回はそのシャンプー前のブラッシングについてのお話です。
ブラッシングの本当の利点
髪の毛を洗う前にブラッシングをする利点として、本当のところはこれだけだと思います。
それは、「シャンプー時に起こり得る『ひっかかり』などのトラブルを減らす」と、これだけだと思います。
余分な抜け毛やホコリなどは、シャンプー前のシャワーで流せます。皮脂を毛先に行き渡らせたところとて、洗い方でダメージ具合は変わりますし、汚れを浮かしても洗い方次第なのは同様。
ただ、絡みやもつれは最初にとったほうが、洗髪中のひっかかりなどといったトラブルをおこしにくくなります。
「これだけ?」と思いますが、これが結構重要なのです。
というのも、髪の毛は「ぬれただけでもダメージを受ける」などと言われるぐらい、ぬれた時は弱い状態。さらに髪はダメージを受けると再生しませんので、ヘアダメージはできるだけ受けないようにするのがベスト。
なので、シャンプー中に髪に変な力が加わってダメージを受けないよう、丈夫な乾いた髪の状態のときに、絡みやもつれを取っておくことは重要なのです。
ブラッシングの注意点
シャンプー前のブラッシングに注意点があるかどうかですが、本来はこれといってありません。好きなようにしてかまわないと思います。
ですが、あえて注意点をあげるとしたら、次のようなものです。
使うものは何でもいいが、目が粗いものが適している
ブラシ(またはコーム)はいろんな種類がありますが、基本髪の絡みやもつれをほぐすだけですので、どれでも構いません。手ぐしでもかまいません。
ただ、ブラシやクシは、毛や歯の密度が広い(目が粗い)ほうが、髪の毛に摩擦などの力が加わりにくいので、おすすめです。
あと静電気が発生しにくい素材のものがいいのですが、最近はプラスチック製のスケルトンブラシでも静電気が発生しにくいよう工夫されているようです。なので、なので、どちらかといえば「静電気が発生しにくい、目が荒いスケルトンブラシ」のほうが、シャンプー前のブラッシングには適しているかもしれません。
乾いた状態でおこなう
髪は乾いている状態が一番丈夫です。ブラッシングはこの状態でおこなうようにしましょう。
やさしくゆっくりブラッシング
とはいえ、ブラッシングといった行為は、意外と髪にダメージを与える行為です。力強く100~200回ほどブラッシングするだけでも、けっこう髪の毛にダメージを与えます。
問題なのは「力強く」です。素早く力強くブラッシングすると髪にストレスを与えかねます。できるだけ優しくブラッシングはおこないましょう。
特に注意してほしいのは毛先です。ブラッシングを何となくパパッとおこなうと、毛先にもっとも強い力が加わります。
ブラッシングするときは、毛先までやさしくゆっくりブラッシングするよう心がけてください。
毛先から根本へ
ブラッシングをするとき根本付近からブラシを入れがちですが、それでおこなうと意外と途中で引っかかったりします。
引っかかりとかが頻繁におこると髪のダメージになる場合があります。なにより痛いです。
この解決策としては、毛先のほうからもつれを解いていき、じょじょに根本のほうへとブラッシングしていくと、ひっかかる回数を減らすことができます。
まとめ
とはいえ、このシャンプー前のブラッシングは、重要ではありますが、こだわりすぎなくてもいいと思います。
髪のプロでもある美容師さんでもそんながっつりブラッシングやコーミングはしませんよね。せいぜい絡みやもつれをとる程度。それでも髪の毛はキレイになります。つまりは、そういうことです。
もちろん、こだわってもぜんぜんかまいません。こだわりのクシやブラシで愛情をこめて接してあげると、髪もきっと喜びます。
ちなみにスプレーなど整髪料でガチガチに固めている場合は、ブラッシングを無理にすると、かえって髪を傷めてしまいます。そのような場合はブラッシングは避け、シャワーの温水などで整髪料をしっかり落としてください。
あと、髪の毛がもつれる可能性が低いショートヘアの場合は、もちろんブラッシングをしなくても大丈夫な場合が多いです。