もっともよく使うヘアケア商品と言えば、シャンプーやリンス・コンディショナー、トリートメントだと思います。
このような液体タイプやクリームタイプの製品は、どれくらいの量が適切か考えたことがありませんか?
例えばシャンプーです。何とはなしにいっぱい使いがちですが、後ですすいで洗い流すもの。適切な量のほうが流す労力も減ります。
ですが、この量が少なすぎると汚れがちゃんと落ちているかわかりません。汚れは目には見えにくいですからね。
リンスやコンディショナー、トリートメントも同様です。どれくらいの量をつけるたらいいのか、どれくらいの時間すすげばいいか、分かりにくくないですか?
では、どれぐらいの量が自分の髪にとって適切な量なのか、それを測る手助けになるかもしれないのが、今回の話です。
シャンプーの『適量』
シャンプーの場合は、汚れが落ちる程度の量です。
というのも、シャンプーの場合、あとですすがないといけません。
そのすすぐ行為を考えると、汚れが落ちてすすぎやすい量、つまり髪の汚れを浮かせるギリギリの量が理想です。
ですが、ギリギリの量はその日によっては変わるもの。なので、ここら辺は「これぐらいの量」と把握しておくといいでしょう。
その量を知るのに便利なのが少量ずつで、洗い足らなければ「もう一回」という風に洗う方法です。
最初は少量のシャンプー液で洗い、足らない感じがしたら、もう一回と、足らなかった分を洗う方法です。
この方法なら量の調整もでき、なれてきたら「どれぐらいの量が最適か」感覚的に分かるようになります。
何回かシャンプーの塗布量を変えたりして実験しているのですが。
コンディショナー・リンスの『適量』
リンスやコンディショナーの場合、頭皮にはつけないのが基本ですので、「毛先がなじむ程度の量」が基本です。
根本のほうは毛穴からでる皮脂で自然にコーティングされます。髪の保護や、手触り風合いを調整するなら、中間から毛先がなじんだ程度でも十分効果を発揮します。
こちらの場合は、つけすぎには気をつけたほうがいいと思います。残す量はすすいで調整しますが、だいたいは十分すすいでください。
流しすぎたら、またちょっと付けて、すすいで調整するなどしますが、リンスやコンディショナーの場合、髪の毛表面を保護する膜ができる程度でも、十分その効果を発揮します。
逆に付けすぎると、皮膜といった余分なものが残る可能性が高まります。なので、「髪の中間から毛先を保護するコーティングするギリギリの量」が理想だと言えます。
これがどれくらいかは説明しにくいのですが、リンスやコンディショナーは髪の表面をなめらかにするものです。
なので、髪の表面がなめらかになるギリギリの量が、リンスやコンディショナーの最適の量だと言えます。
トリートメントの『適量』
トリートメントはだいたい、「たっぷり付ける」というのが基本です。
とはいえ、リンスやコンディショナーと同じように、頭皮にはつかないようにしてください。
たっぷりといっても限度がありますが、髪にトリートメント成分が十分浸透するぐらいがいいので、こちらはたっぷりでもかまいません。
そこからすすぎ、髪の感じが自分の好みの状態ぐらいですすぐのを止めるのが、ベストです。
これも、その感じをつかむのに何回かおこなってみないと分かりにくいかもしれません。いろいろ試して感じをつかむといいでしょう。
ちなみにすすぎ後、アウトバストリートメントで補うというのもアリです。
まとめ
まとめますと、次のようになります。
- シャンプーは、汚れが落ちる程度の量
- リンス・コンディショナーは、髪がなめらかになるギリギリの量
- トリートメントは、自分の好きな質感になる量
特にシャンプーとリンス・コンディショナーは、付けすぎる傾向があります。適度な量をつかむのは面倒くさいところがありますが、それほど難しくないので、チャレンジしてもソンはないかもしれません。
ちなみに、シャンプーなどの適量でよく言われるのは500円玉ぐらいの大きさだと言われています。これはティースプーン1杯(小さじ1杯)程度で、量で言えば5ml(=5g)程度です。
メーカーによっては6mlなどとも言われています。ボトルのプッシュで言えば2プッシュ程度です。
参考までに、よく言われているシャンプー剤の使用量をご紹介します。
長さの目安 (具体的な髪型) | プッシュ回数(量の目安) |
---|---|
あごのラインや耳より上 (男性の短髪・ベリーショート) | 半プッシュ〜1プッシュ (約1〜3ml) |
あごのラインから肩まで (男性のロング、ショートやボブ) | 1プッシュ~1.5プッシュ (約3〜4.5ml) |
肩から鎖骨ぐらい (ミディアム) | 1.5プッシュ~2プッシュ (約4.5〜6ml) |
鎖骨より下 (セミロング・ロング) | 2プッシュ~3プッシュ以上 (約6〜9ml) |
実際はその製品の洗浄力や、メーカーの基準によっても変わってきます。ボトル1プッシュの量も容器によって変わることがあります。詳しい事や適切な使用量は、その製品のホームページなどに書かれていることもあります。
それでも、必要な量はその日の汚れ具合や、髪質・量によってかなり変わります。これらはあくまで参考程度としてお考えください。