昔、育毛剤の商品紹介もかねた、実演講習会に行ったことがあります。

その育毛剤を取り扱っていたメーカーは、その育毛剤と独自の理論で薄毛へのアプローチをしていました。それは「血行」です。

「血行」だけ聞けばよく聞く話なのですが、こちらの会社では「弱った頭皮に、従来の刺激が強いマッサージは逆効果」と考え、とにかくソフトな頭皮マッサージをアピールしていました。

どうしてソフトなマッサージ法にいたったのかと言えば、薄毛を研究した成果なのだそうです。

そちらの会社の人が言うには、「どんな育毛剤もだいたいは効果があり、ある程度は髪が太くなる」と言っていました。

そのような効果がないと、国(厚生労働省)から育毛剤として販売する許可がおりないとのことでした。なるほど、一理あります。

ですが、こうも言っていました。「効果はあるが、2~3センチ以上のびない」と。

だいたいは、うぶ毛から「毛」と呼べるぐらいの状態、2~3センチほどの長さには成長するのだそうです。よく育毛剤の使用前・使用後の写真とかありますが、これぐらい成長したら、写真でその違いがはっきり見られるでしょう。

ただし、それ以上は伸びないのです。

メーカーの方はその理由を「血行不良」と言っていました。つまり、キチンと血が毛細血管までしっかり流れるマッサージ法が必要だということです。

そんな理由から、「頭皮に優しく接するマッサージ法」の開発へとつながったわけです。

従来のマッサージでは、弱った頭皮の毛細血管には刺激が強すぎて、かえって良くない。こそばいぐらいのソフトタッチの優しいマッサージが有効だと言っていました。

「どんな育毛剤も効果はある」は本当か?

現在では、2.3センチ以上成長しない理由は、男性型脱毛症によってヘアサイクルが短くなったからだと分かります。

当時は薄毛の原因は、血行不良が原因の1つだと言われていた時代です。なので当時、この話に感心したものです。

ここでポイントは、「販売されている育毛剤は、なんだかんだ言っても、何らか効果がある成分を配合している」ということです。

そのような効果がある成分を配合していないと、育毛剤として販売できません。認可もおりません。

それに、思い通りに増えなくても、「薄毛の進行が止まった」というだけでも、それは科学的には「効果がある」ということなのです。

同時に、成分の効果とは多種多様です。ある成分は血行促進に効果があれば、ある成分は抗炎症効果がある、というふうにです。

これはつまり「その効果が薄毛の原因に合っていないと、薄毛改善にはつながらない」とも言えます。

とはいえ、当時の育毛剤(養毛剤)は、血行促進・代謝促進・抗炎症の効果のものが多く、皮脂の除去も、薬液の効果を高める目的だけでなく、毛穴の炎症をおさえる目的もありました。

ここからいろいろ推理できますが、とりあえず「薬や成分の効果は、いろいろある」ということは気をつけるべき要点です。

薄毛や脱け毛の原因はさまざま。その原因を正しく理解し、その原因にあった成分を有する製品を探し、使うことがが、薄毛治療にはとても大事だと言えます。

ご自身の薄毛の原因に合った薬剤や治療法を探すのは大変ですが、さまざまな情報に惑わされることなく、最適な薬や治療法を探し当ててください